介護施設のここが知りたい「グループホーム」
2024年11月05日(火)お役立ち情報
神戸支店の中澤です
知っているようで知らない
ここが知りたい
施設に関する情報を発信します
今回は「グループホーム」について
グループホームとは
「認知症(急性を除く)の高齢者に対して、共同生活住居で、家庭的な環境と地域住民との交流の下、入浴・排せつ・食事等の介護などの日常生活上の世話と機能訓練を行い、能力に応じ自立した日常生活を営めるようにするもの」
と定義されています。
施設の特徴について
1ユニット9人というグループで、自立支援に基づいて共同生活を行う施設です。
お部屋は個室ではありますが「共同生活」でありますので、殆どの方はリビングで過ごします。
リビングでテレビを見て過ごしたり、レクリエーションしたり、自由に過ごします。
もちろん、お部屋で過ごしたい方はお部屋で過ごしていただくのも自由です。
シェアハウスのような感じだと思っていただけると、イメージしやすいかと思います。
また、できる方は生活動作の1部(洗濯物を畳む、料理の盛り付けをするなど)をお手伝いしていただいたりします。
そうすることにより、認知症の進行を遅らせる、ADL(日常生活動作)の維持向上が期待されます。
お部屋は個室だとお話しましたが。
室内の状況は各施設それぞれ特徴があります。
室内にトイレや洗面がついている施設もありますが、多くはトイレや洗面は共同となっています。
グループホームは、1ユニットの間取りがリビングを中心として、周りをお部屋が取り囲むような配置になっています。
スタッフさんもリビングのある場所にいますので、「トイレに行きたい」とお部屋を出て来られても、スタッフの視界に入りやすいので、すぐにお声がけしていただくので安心です。
お風呂は共同になります。施設での入浴は週に2回が標準的な回数です。
多くの施設は、一般的なご自宅にあるようなお風呂になっています。
お風呂を跨ぐのが困難になった時は、車椅子で入れるようなお風呂など工夫がされています。
グループホームの体制について
グループホームは、原則看護師などの医療職がいません。
月に2回ほど往診の先生が来てくださいます。
訪問看護師が訪問し、体調をチェックしてる施設もあります。
普段は介護スタッフだけの対応となるので、医療処置が必要となるとグループホームでは対応できないことになります。
- 胃ろう(胃ろう)
- 経鼻栄養
- 点滴
- バルンカテーテル
- 痰吸引 など
上記のような医療処置が必要になった場合、特養や介護付き有料老人ホーム、介護医療院などへの転居が必要となります。
看取りについての質問がありますが。
多くのグループホームでは、看取りは対応されておられます。
ただし、上記のような積極的な医療処置はしない看取りでの対応となります。
グループホームまとめ
- グループホームは9人1ユニットの共同生活
- 自立支援を促すため、できることは一緒に作業する
- 認知症の診断があれば入れる
- 予算は地域にもよるが18万~
- 看取りも対応
- 医療処置が必要となった時は対応できない
認知症の診断がある方、認知症の進行を予防されたい方、人と触れ合うことがお好きな方はグループホームがおすすめです。
ただし、費用的にはサービス付き高齢者向け住宅や特養よりは高くなります。
生活保護受給者も入所することはできますが、施設によって受け入れる人数が決まっている所が多いので、少しハードルは上がります。