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Y様のご入所支援 30年間住んだ社員寮を離れて施設入所へ

2025年04月19日(土)出来事

80代の男性Y様のご入所支援をさせていただきました

Y様は、30年以上前に住み始めた会社の寮に、退職後も住み続けていました。
6畳一間ほどの個室、トイレと流しは共有という昔ながらの寮
数年前に同僚の方達も全て亡くなってしまい、Y様一人が残った状態でした。

昨年夏は何度も熱中症の危機を乗り越え
食事もお弁当やカップラーメン
急な階段の昇り降りも厳しくなってきたことなどを踏まえ
施設入所に踏み切ることになりました

寮住まいなこともあり、荷物は少なめ
ご自身もさっぱりとした性格で「これは要らん」「これは持っていく」とさっさと決断され
30年間住んだ寮はあっという間に空っぽになりました

Y様の住むこの地域は、震災までは神戸製鋼の工場が近くにあり
仕事終わりの会社員さんで賑わっていたとのことですが
震災後に工場は閉鎖、住宅地になり、以前の活気はなくなっていたとのこと
そして
最後の一人が旅立った寮には誰もいなくなり、時代の流れを感じさせられました

Y様はというと
これからは出来立ての温かいご飯が食べられること
何か心配なことがあった時は、すぐにスタッフさんが近くにいてくれること
安心して過ごせる場所に移れることで、大変嬉しそうに出発されました。

会社のスタッフさん皆さんに声をかけていただき
Y様が慕われていたことがわかる場面でした

これからの生活が穏やかに過ごせますように
入所支援は、その方の人生の歴史にも関わる仕事だと思っています
短い間ですが、Y様とのご縁をいただいたことに感謝です

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